出逢う前から運命の糸で結ばれていた⁈

高校時代剣道部に所属していました。バツイチ婚活情報局 | 再婚相手が見つかる出会いの場を紹介

私は高校から剣道を始めた初心者。初めての大会に参加し、そこでうっかり袴を忘れてきてしまいました。袴には高校名と名前が刻まれていたので、後日親切な方が高校まで届けてくれたそう。

それからしばらくして、別の大会に出た際に女子の注目をやたらと浴びる男剣士を発見。友達も目をキラキラさせながらその剣士を見ていました。もちろん、私も目をきらめかせていた女子の1人。剣道ではその人の右に出るものはなく、常に優勝している選手でした。私の県の剣道界ではかなり有名だったようですが、高校から剣道を始めた私はからのことを知りませんでした。でもどうしてもお近づきになりたくて、男友達でその彼と中学が同じだった子にお願いして連絡先を交換することに成功しました。

何度かメールのやり取りをした後、告白するとすんなりOK。

嬉しくて嬉しくて天にも昇る気持ちでした。その後、彼に憧れていた女子はたくさんいたことや私は一目惚れだったことを話したとこ、なんと、彼はずっと前から私のことを知っていて好意を持っていたことを話してくれました。

ある大会で私が忘れた袴を見つけて、高校まで届けてくれたのはなんと彼だったのです。彼はその頃から私のことを知っていて、意識していたそうです。まさか、あの袴が2人を結びつけてくれていたなんて。これが赤い糸というものなのかと思いました。今でも忘れられない思い出です。

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おもいで。

「今、帰り?」
 中学二年生の頃。自転車通学の私は、通学路いちきつくて長い坂道を自転車を押して登っていた最中だった。
 突然後ろから声を掛けられてひどく驚いた。

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 慌てて振り返れば見知らぬ男子中学生。外見で人を見るのが苦手な私は、この時の彼のことを年下だろうかと判断してしまった。
「うん……、帰り」
 年下というだけで苦手意識があった為、私の返事は素っ気ないものに聞こえただろう。

 それでも構わなかったのか、彼は自転車から降りて、私の横に並ぶと同じように押して歩き出した。
 どうしようかと私は内心焦った。

 名前を聞くべきだろうかと悩む。
 どうしてそんなに狼狽しているかというと、この通学路は私しか使用者がいないはずなのである。
 小学生半ばから自転車通学を続けていただけ、見知らぬ誰かが同じようにこの長い坂道を、しかも立ち漕ぎでてっぺんまで登り切ろうとしていたのだから、動揺するなというほうが難しい。

「それ、あつくね?」
 安全の為だからと律儀にかぶっていた通学用のヘルメットを指摘されて、私は思わずそれを右手で押さえた。
「転んだら怪我したくないもの」

 彼の自転車かごに入った校章入りの白いヘルメットを睨みながら反論してみるが彼は小さく笑うだけだった。
「脱げよ、あっついじゃん」
 まだ、六月も終わりかけたばかりの季節に、彼と通学路が一緒だったということを私は知るのだった。

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